【大野農園よもやまバナシ】第九話「剪定の季節がやってきた!」

大野農園スタッフのチコです。
毎週水曜日更新の『大野農園よもやまバナシ』。
今回は、「剪定の季節がやってきた!」です。

……

先日の販売も、ご来店ありがとうございました。
年末から2週間空いて、皆さま、キウィの在庫を切らしていらっしゃるでしょうから、年明け初回の販売は混むのではないかと思っていましたら…あらら、とってもお客さまが少なくて、たくさん余ってしまいました…がーん。
まだ、お正月モードだったのでしょうかね…。お正月休み最終日で、様々用事がお有りだったかしら。そして、何より寒かったですし、外出も億劫になってしまいますよね。

それでも、お馴染みのお客さま、寒い中「楽しみにしていました」と来てくださり、とても嬉しかったです。ありがとうございました!

そんな、のんびりな販売日でしたので、思いのほか時間が空き、午後の販売はkamekitiに任せて、私はキウィの剪定に精を出していました。
……

冬の間の大切な仕事、剪定。
果樹が寒さで眠っている間、翌年の実りを豊かにする為に余分な枝を切ります。
様々な種類の果樹を、手分けして剪定するのですが、キウィとぶどう、このつる系二種類は、主にわたくしチコの担当です。
結構広い畑なので、寒い間は剪定にかかりきりです。

数年前…7、8年程前でしょうか、果樹の手伝いをはじめた頃、社長に教わって剪定に挑戦しました。畑仕事に関する知識がほとんど無い中、手探りでやってみたのですが、これがなんとも面白くて夢中になり、社長からの評価も、実際の実りも良く、意外なところに才能があったものだと、我ながら驚きました。

つる系の剪定の面白さは、パズルを解くのに似ていると思います(と言いつつ、パズルが得意なわけではないのですが…)。
絡み合った枝の、どこを切るかを見定めるのですが、翌年の枝ぶり、どこに枝を伸ばしていきたいか、どんな樹形にしたいか…予想をし、思い描きながら、作業をします。時には、理想の樹形にするために、思い切って太い枝をノコギリで切ることも。
そうやって、美しい枝を残せた時には「私って天才!」などと思ったりもします。もちろん、失敗することもありますが…。失敗しても、ちゃんと別の場所から枝を伸ばして実をつける様子に、植物のたくましい生命力を感じます。
とは言え、大野農園のキウィは樹齢がだいぶ経っていて、年々枯れた枝が増えつつあるので、数年前から、少しずつ新たに苗を植え、代がわりを図っているところです。

寒い中の仕事、大変ではありますが、ご先祖さまやこの土地の神様たちが見守ってくれているような、温かな気持ちで、せっせと作業を頑張っています。
職場の同僚は、のら猫と、野鳥たち。人間のやることに興味があるのか、近くまで来て眺めているのら猫ちゃんや、私が踏みしめた地面で動く虫を獲りに、モズがすぐ側までやって来ます。

0コメント

  • 1000 / 1000