【大野農園よもやまバナシ】第14話「大野農園の早春記」
大野農園スタッフチコです!
先日の日曜販売も、ご来店ありがとうございました。
雪がうっすらと積もる、寒い寒い一日。完売御礼とはいかず、少し残ってしまいましたが、予想以上にたくさんのお客さまに来ていただくことができました。心よりお礼を申し上げます。
ウワサの(?)S〜SSサイズ、お買い得とは言え甘みが薄めということもあり、やはり通常サイズの方が人気で、売れ行きは今ひとつでしたが…
試食をご用意していて、思いついたことがあります。
以前お話しましたが、キウィは切っておくと、追熟成分が増して甘くなります。それを利用して、食べる数時間前に切っておく、また、冷やすと甘みを感じづらくなるので、常温に置く。そうすれば、そのままでも美味しく食べていただけると思います。
個人的には、同時に通常サイズと食べ比べれば甘みが薄いと感じますが、S〜SSサイズだけで食べれば、充分美味しいと思います。ちゃんと、完熟ですからね!
さて、それでは、毎週水曜日更新の『大野農園よもやまバナシ』。
今回は、まだまだ寒さが続きますが、少しずつ春の便りも届きつつあるということで、「大野農園の早春記」です。
……
早春の花と言えば、代表的なものに梅がありますよね。街中でも、あちらこちらで、ピンクの彩りを目にするようになりました。
大野農園では梅も栽培していますので、農園内の一画は、今が花盛り。ただ、食用の美味しい梅が実るのは白梅の方で、今咲いている紅梅より、少し遅れて花を咲かせます。もちろん紅梅も実はつけますが、小梅なので、現在は専ら鑑賞用です。
紅梅と青空の組み合わせは、うっとりとする美しさ…。ここにメジロでも来たら、そりゃぁもう、ウキウキする春の風景です。
梅ほど華やかではありませんが、除草剤を使わないキウィ畑の足元を見ると…
ちょっと慌てん坊のタンポポが。
少し暖かい日があると、うっかり、フワッと咲いてしまうようです。何て可愛いのでしょう…。
実はわたくし、「雑草好き」を公言しておりまして、花のみならず、葉っぱだけでも、だいたいの種類を見分けることができるのです!えへん。
タンポポが主役の上の写真、枯葉に混じって何やらもさもさと、冬越しの雑草が生えているだけに見えますが、注意を向けてみますと…
タンポポ、クサイチゴ、ヒメオドリコソウ(こちらもちょっと咲いちゃっていますね)、カラスノエンドウ、アメリカフウロ…と、小さな面積に、様々な雑草がひしめき合っているのです。
自然が作り出す、小さな寄せ植え。私にとっては、どんな高価な花にも勝る「大地の美しさ」。健気で胸がときめきます。
…なんて言っていますが、そんなトキメキがきれいさっぱり無くなるほど、夏になれば「雑草地獄」と化してしまうことは充分承知しているので、この胸キュンも、この時季だけの特別な気持ちです…。
日常の中で目にするモノの名前や仕組みを知ると、生活がちょっぴり楽しくなるというのは、よくあることかと思いますが、雑草の世界もなかなか面白いので、おススメです!
ちなみに…
娘が産まれ、ベビーカーを押して散歩をはじめた時に、出会う雑草の名前を全て知りたいと思い立ったのがはじまりでした。
私にとって、閉塞感が強く辛かった育児のさなか、雑草図鑑が、どんな育児書よりも、私を慰め、元気づけてくれました。
あれから10年。雑草愛が尽きることはありません!
もう、2月も半ば。農園内の春の草花たちの「よーいドン!」が、まもなく聴こえてきます。
春間近の暖かさと思ったら、雪の日もあり…先日、日曜日の朝の景色です。
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