【大野農園よもやまバナシ】第26話「大野農園のブドウのお話」

大野農園スタッフのチコです!
暑い日が続きますが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか?

先日からお知らせしておりますように、今週末から、いよいよ、大野農園の大人気フルーツ、ブドウの日曜販売がはじまります。
今回の毎週水曜日更新のコラム「大野農園よもやまバナシ」は、そんな、大野農園のブドウのお話です!

多忙を理由に、しばらくおサボり続きでしたこちらのコラム…ブドウのお話、書こうと思いつつ延ばし延ばしになっていましたが、やっと、まとまった記事になりました。

……
大野農園のブドウは、巨峰を親として改良された「ピオーネ」という品種です。大きくてみずみずしい紫色の実。皮をむいて食べるタイプです。
ジベレリンによる種無し処理をしてありますが、種があったり無かったり…。ですので、近頃人気の「皮ごと食べられる種無しブドウ」が好きな、特にちびっ子には、ちょっと食べづらいかもしれません…。
でも!面倒でも美味しいから食べたい!と思ってもらえるような、甘くみずみずしいブドウなのではないかなと、思っています。

農園には立派な幹の木が二本あって、それぞれになんと、500房程も実ります(年により増減)。
大野農園のウリは、できるだけ長く木で熟させること。その甲斐あって、実のハリツヤ、口に入れた時のジューシーさなど、産直ならではの美味しさです。


四月に芽生えた新芽は、ひと月ほどかけて枝を伸ばし、五月に花を咲かせます。
花は、その立派で美味しい実とは対照的に地味です…。でも、香りが良く、「甘く清々しいフレッシュグリーンの香り」と言ったところ。
花が終わり、実がつきました。
手入れをしないと、ブドウはご覧のようにごちゃごちゃとした姿なので、人の手で房の形に整えます(ちなみに、今年は作業のタイミングが遅めでした…)。

ひと房ずつ、ハサミでちょきちょきと…
こんな具合に、すっきり。
そうなのです!最初から、売っているいわゆるブドウの姿はしていないのです。

この「房作り」と並行して、種無しブドウにして実を肥大させるための「ジベレリン処理」をします。
ここでも意外に思う方がいらっしゃるかもしれませんが、種無しブドウとは品種ではなく、ジベレリンという薬剤を使って種無しにしたものです。
ジベレリン自体は、人体に影響はないと言われているのですが、私はどうも、この作業が好きではなく…そんな思いに寄り添うように、大野農園のジベレリン処理はあまい…要するにいい加減?らしく、先述したように、種があったり無かったりします…。

さて!
ある程度房が大きくなったところで、今度は「摘粒(てきりゅう)」です。
房の中で、粒同士がぶつかり合うのを防ぐために、あらかじめ粒を取り除きます。
小さかったり、内向きだったり、ぶつかり合う実を丁寧にハサミで切ります。↑ビフォアー…
アフター。
わかりづらいかと思いますが、ちょっと隙間ができました。

ここまでを終えるのが、目安として7月上旬。
あとは袋をかけて…
8月下旬の販売まで、待ちます。袋の中で、実は大きく甘くなり、紫に色づいていきます。

熟す前の緑の実を見て、マスカットかと思われることもあるのですが、紫色の実も、元は緑色です。8月に入ると、白い袋の外からうっすらと、色づいた房が透けて見え、ワクワクします。

こうした一連の作業の合間に、数回に渡り農薬をまきますが、大野農園では様々な理由から、かなりの低農薬となっています。
そのため、部分的にカビが出たり虫食いがあったりと、最終的にきれいな房になれないものが多く、そういったものは、バラバラの粒状にして詰め合わせ、お買い得価格で販売しています。
それも、安全の証しとして、安心して召し上がってください。


毎年8月下旬、ブドウの販売がはじまると、そのまま栗や柿、キウィと、半年ほど、毎週日曜日にお店を開け、たくさんのお客さまとの出会いがあります。
今年も、販売の相方kamekitiと共に、ご来店を心よりお待ちしております!8月25日日曜日、9:00開店。美味しいブドウで喉を潤しにいらしてくださいね。

毎週水曜日更新、大野農園のあれこれをご紹介するコラム「大野農園よもやまバナシ」、この度もお読みくださいまして、誠にありがとうございました!

大野農園(olioli農園)

東京都三鷹市にある果樹園です。 主にキウィ、栗、ブドウなどを栽培しています。

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