【大野農園よもやまバナシ】第六話「ちょこっとキウィの小話・おかわり!」

大野農園スタッフのチコです。
毎週水曜日更新の『大野農園よもやまバナシ』。
今回は前回に続き「ちょこっとキウィの小話・おかわり!」です。

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先日の日曜日も、ご来店ありがとうございました。
数名のお客さまから「ホームページ見ています!」「よもやま、読んでいます!」とおっしゃっていただけて、嬉し恥ずかし…とっても光栄です。ありがとうございます。励みになります。
実は、こんな風に書いていながら、文章力には不安がありまして…。年季の入った読書家でも、国語が得意なわけでもなかったので、まとまりに欠け、気の利いた言い回しができず、言葉づかいも間違っているかもしれません。あたたかく見守っていただければ幸いです。
文章力に不安がありながら、なぜ書くのかと考えてみると、書くのが好きというより、話したいことやお伝えしたいことがあるから書くのではないかと思っています。

さてさて!前置きが長くなりましたが、前回に引き続き、キウィの小話をちょこっと、です。
今回は、キウィの基本データの中からお話をさせていただきます。

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皆さま、キウィの原産国をご存知でしょうか?
ニュージーランドのイメージが強いのですが、違うの?
…はい。中国が原産国なのです!
一説によれば、中国に自生していたキウィの種を、ニュージーランドからの観光客が持ち帰り、農夫たちの手で品種改良を重ね、数十年かけて、ニュージーランドの名産にしたのだそうです。
ちなみに日本では、輸入キウィの多くがニュージーランド産ですが、生産量第一位はやはり、キウィの故郷・中国でして、ニュージーランドで品種改良されたものを逆輸入したようです(諸説あり)。生産量第二位は、意外なことにイタリア。ニュージーランドは第三位。他にも、イラン、チリ、ギリシャ、フランスなどでも作られ、世界中に出回っています。比較的丈夫な果樹なので、どこででも育つのですね。
キウィの旬は寒い時季ですが、南半球のニュージーランドでは季節が逆転することを利用して、さらに、他の産地もあわせてリレー式に、日本では一年を通して手に入れることができるというわけです。

そんな、キウィの本場ニュージーランドでは、キウィを皮ごと食べると、聞いたことはありませんか?皮にこそ栄養がつまっているという話。いかにも、栄養豊富そうです。
ということで、私も皮ごと食べてみたところ…うむ、「意外と」大丈夫でした!よく洗えばうぶ毛も取れますし。
でも、やっぱり皮を剥いた方が、食感が良いかなと思い、結局剥いて食べています…。
そう言えば、先日、お買い物に来てくれた知人の小学生の息子さんは、店頭でキウィを丸かじりして「うまいっ」と言っていました。ワイルド!

ところで、ニュージーランドの国鳥「キウィ・バード」に倣って「キウィ」としたのはよく知られている話。このキウィ・バード、私はウズラくらいの大きさかと思っていたのですが、なんと、ニワトリくらいあるのです。で、でっかい…。そんな大きさに反して、とっても臆病だというのに、ギャップ萌えしちゃいます。
先日いただいた、ニュージーランド土産。キウィのキャラクターのキーホルダーです。地元のラグビーチームのマスコットなのだそうですが、作りが大らかすぎて…笑。まつ毛の生え方が…。

中国原産ということに加え、これも私的に意外だったのが、マタタビ科の植物だということ。
マタタビと言ったら、猫ちゃんです!
と言うことで、大野農園のキウィ畑、のら猫ちゃん達の遊び場になっています。
キウィ棚から垂れ下がる枝に、鼻先をこすりつけてうっとりしていたり、樹の幹で爪を研いだり、冬場に葉が落ち、枝だけになると、樹の上に登って寛いでいたりと、見ていてなかなか愉快です(ちなみに大野農園では、近隣の皆さまに配慮して、のら猫へのエサやりはしておりません)。

マタタビ科でキウィの近縁種にサルナシ(コクワ)があります。親指の先くらいの大きさの緑の実で、うぶ毛がなく、つるりとしています。
ご年配の方は、お庭などにサルナシの木があって、おやつにその実を食べた経験がお有りかもしれません。
私は食べたことがなく、図鑑で「キウィよりも美味しい」と書かれているのを見て以来、ずっと憧れていました…。
そんな時、大型スーパー「コ◯トコ」で、チリ産の「ベビーキウィ」なるものを買ってきてもらったことがあり、見れば、図鑑で見たサルナシにそっくり。
そして調べてみたら、やっぱり、憧れのサルナシでした!
嬉々として食べてみたところ、確かに、キウィの様な酸味も苦味も全くなく、一口でパクッと食べられて、とっても美味しかったです。
切った断面も、小さなキウィなのでかわいらしく、デザートのデコレーションに使っても素敵そうで(って、お菓子は作らないのですが)、自宅の庭に、サルナシの樹を植えたくなってしまうほど気に入りました。
でも、キウィがたくさんありますからね、実際には植えません…。

またもや、小話でなく、結構長話になってしまいました…。とりあえずこの度の「ちょこっとキウィの小話」は、これくらいにさせていただき、また折に触れて、書かせていただきます。
キウィに限らず、どんな果物にも、興味深い歴史や特徴があり、身近な果物のことを知れば、暮らしがちょっぴり楽しくなるのではないかと思います。

この度もお読みくださいまして、誠にありがとうございました!

大野農園(olioli農園)

東京都三鷹市にある果樹園です。 主にキウィ、栗、ブドウなどを栽培しています。

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