【大野農園よもやまバナシ】第17話「大野農園菜の花便り」
大野農園スタッフのチコです。
3月3日(日)は、今季のキウィの販売、最終日でした。ご用意した量が少なかったので午前中に売り切れ、隣に並べた「トロトロ柿」も全てお買い上げいただき、店頭も保冷庫内もきれいさっぱり!
おかげさまで、今季も気持ちよく販売を終えることができました。
日曜日のみの販売というご不便をおかけしているのにも関わらず、たくさんのお客様にご来店いただき、ほんとうにありがたく、感謝の気持ちでいっぱいです。
大野農園一同、心よりお礼を申し上げます。
どうもありがとうございました!
次の日曜限定販売は、収穫量にもよりますが、6月あたりに、梅の販売を予定しております。
時季がきましたら、こちらのサイト、インスタグラム、店頭のポスターでお知らせいたします。
それでは、毎週水曜日更新「大野農園よもやまバナシ」です!
今回は、「大野農園菜の花便り」というお話です。
……
3月に入り暖かな日が増えてきて、野の草花たちも、ぐんぐん成長しています。
冬も嫌いではないですし、幾度となく巡り来る季節なのですが、やっぱり、春の訪れは心踊るものですね。
大野農園内に、春の草花の代表格・菜の花が繁茂している一画があります。
数年前、社長から農園内に50坪ほどの場所を借りて、わたくしが野菜を作っていたことがありました。その時に育てていたアブラナ科の野菜が収穫を免れ、花を咲かせて種を落とし、自生するようになったのです(菜の花とは一般的にアブラナ科の野菜がトウ立ちし、花を咲かせたものです)。
ただ、この菜の花、つまりアブラナ科の野菜…大根、かぶ、小松菜、白菜などが交雑して、判別がつかない新種になっており…いったい、何の菜の花なのか、わからなくなっているのが面白いところ。
当時育てていた、様々なアブラナ科の野菜同士の花粉が混ざり(アブラナ科は花粉が混ざりやすいのです)、結球しない白菜のような、大きな小松菜のような、チンゲンサイにも似て…かぶや大根のようにギザギザした葉っぱもありますし、なんとも不思議な菜っ葉になりました。
もちろん食べられるので、冷蔵庫内の緑黄色野菜が切れた時に、採ってきて食べようかとも度々思うのですが、ついつい面倒くさがって手がつかず…。
でも、葉っぱは手つかずでも、決して逃さないというのが、この時季の菜の花なのです!
蕾をつけはじめた菜の花を折って集め、さっと湯がいて食べると…その美味しさと言ったら!市販品では味わえない、畑直送の新鮮さだからこその甘さとほろ苦さ。ごま油をさっとかけたおひたしや、柚子ごしょう和えなど、おかずの一品に大活躍。
多くの野菜が季節を問わず手に入るようになりましたが、この菜の花は、この時季だけの特別な味。今年も、春の恵みを味わっているところです。
秋に葉を出し、冬を乗り越えて咲く菜の花。
冬の間は、野鳥たちの栄養補給としても重宝されているようです。
もう少しすれば、一帯は鮮やかな黄色に染まります。
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