【大野農園よもやまバナシ】第19話「勝手に!桑の木」
大野農園スタッフのチコです!
早いもので3月も半分過ぎましたね。暖かい日が増えて、農園内の木々の芽も、ふっくらとしてきました。
毎週水曜日更新のコラム「大野農園よもやまバナシ」。今回は、農園内ににょきにょきと自生している「勝手に!桑の木」のお話です。
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先週の「よもやまバナシ」は、わたくしの音楽生活の話でした。その後も、一日たりとも気が抜けない、楽しくも過酷な緊張感は続いていまして…食べることに気が回らず、デジタルの体重計は、見たこともない数字を表示するに至っております。が、元気です。むしろ、体が軽くなったような気がするので、大丈夫そうです。この生活リズムと緊張感に慣れさえすれば、落ち着くのかなと思っています。
充実感・楽しさと同等の辛さは、慣れるまでの辛抱だと、今は生活の大半を音楽に費やしているわけですが、集中力がずっと持続するわけではないので、時々、気分転換も兼ねて、努めて畑仕事にも出るようにしています。
暖かくなって、控えめに日向ぼっこをしていた雑草たちが、みるみる背を伸ばしつつあり…春のはじめの仕事は、草刈りから。
特に、立ち枯れているイネ科の雑草と、こんもりと茂るカラスノエンドウを電動草刈機でガリガリと刈っています。
加えて、この時期にしておくべきことが、自生している桑を切ること。
写真でわかりますでしょうか?
この辺り、鳥が桑の実を食べて落としたフンから、桑の木がにょきにょきと生えてきているのですが、生命力が強く、うっかり見逃せば、夏には人の背に迫るほどの丈になる場合もあるので、畑をパトロールし、根元からざっくりと切って回っています。
さて、鳥がどこで桑の実を食べてきたのかはわかりませんが…この辺り、桑と関わりが深かった時代がありました。
社長の話では、社長の幼少期、大野農園の日曜販売所となっている納屋は、もともとは二階建てで、その二階でお蚕さんを飼っていたのだそうです。
この辺の農家の多くが、農業と共に養蚕も行ない、その仕事の繁忙期の影響で、この地域のお盆は7月末になったのだとか。そして、それが今も続いているのです。
桑がにょきにょきと自生する様は「桑原」と言ってもよいかも?「くわばらくわばら」は、災難を避けるためのおまじない。この土地は、神様に守ってもらえているのかしら。
緑と花の色が豊かな、大野農園のベストシーズンまで、あと少しです。
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